当院は特に生理痛(月経困難症)治療に力を入れています
生理痛(月経困難症)は人によって症状、痛みの程度、痛む場所が様々です。多くの方が悩む生理痛ですが単に毎月来るものだからと放って我慢していませんか?
正確な診断をせずに放置することで特に若い世代の方は将来的な不妊症、子宮内膜関連の疾患につながる危険性があります。
放っておくことで将来的な健康を損なう危険が潜んでいるのが生理痛(月経困難症)の怖さです。
当院の院長は大学病院勤務時代から生理痛(月経困難症)の患者さんを診察・治療してまいりました。
現在でも毎月200人以上の子宮内膜症関連の疾患を診察・治療を実施している経験から、これまで月経の度に苦しんでいた症状を専門的な治療で改善できる可能性がございます。
生理痛=多少なら我慢
ということで安易に考えず、ぜひ専門の医師に相談してください。
事前問診票のご記入にご協力ください
当院の生理痛(月経困難症)の診察はじっくりを時間をかけて対応しております。
患者さんの普段の月経状況(月経周期・出血の量・痛む症状・痛む箇所・e.t.c)を総合的に判断していきます。したがって診察時間がかかることがあります。
事前に当院の問診表をダウンロードしていただき、ご記入して持参いただければよりスムーズな診察が可能になります。
ダウンロード可能な環境がございましたら是非ご協力いただけますようよろしくお願いいたします。
月経に関するトラブル
強い生理痛がある月経困難症、生理前の時期に心身の不調を起こす月経前症候群は日常生活に大きな支障を及ぼします。生理痛や生理前の不調には個人差が大きいため、体質だと思っている方が多いのですが、適切な治療によって改善できます。また深刻な病気が隠れていて、放置しているとさまざまな疾患を進行させてしまったり、不妊などにつながる可能性もあります。
生理痛(月経困難症)
生理の際に腹痛や腰痛などの痛みが強く、日常生活に支障を及ぼす状態が月経困難症いわゆる生理痛です。腹痛や腰痛以外の症状には、吐き気や嘔吐、頭痛、ふらつき、食欲不振などがあります。痛みが強くていつも鎮痛剤を服用している、または通勤や通学できず休んでしまうような場合は、月経困難症と診断できます。
生理痛(月経困難症)の原因
単に子宮収縮等でおこる機能性月経困難症、疾患を原因として起こっている器質性月経困難症に大きく分けられます。疾患が原因の場合には早急な治療が必要ですし、ホルモン分泌に異常がある場合も適切な治療で早めに解消することで快適に生活できるようになります。また機能性月経困難症で、月経前に不調を起こす月経前症候群もある場合には、どちらの症状も改善できる治療が可能です。生理に関してお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
機能性月経困難症
卵胞ホルモンや黄体ホルモンなど作用によって起こっています。これらが月経痛の原因となる物質を増やす性質がありますので、強い腹痛や腰痛を起こしやすくなっています。機能性月経困難症の4人に1人は子宮内膜症が発見されることがあります。
器質性月経困難症
子宮筋腫や子宮内膜症といった疾患の症状として、腹痛などの月経困難症を起こしています。子宮筋腫や子宮内膜症は若い方でも発症する病気です。特に子宮内膜症は増加傾向にあって、20歳代前半の発症も少なくありません。こうした婦人科疾患は、将来の妊娠・出産のためにも早期発見と治療が重要です。月経痛が強い場合には、1度婦人科を受診してしっかり検査してもらうようにしましょう。
生理痛(月経困難症)の治療
疾患が原因となっていないかを調べ、器質性月経困難症で疾患が発見された場合はその治療を行います。機能性月経困難症の場合には、症状の強さ、ライフスタイル、年齢、月経前症候群の有無などに合わせた治療を行います。
機能性月経困難症の治療
鎮痛剤の処方や体質を変えるための漢方薬による治療、そしてピルの服用といった治療法から、患者様のご希望や状態に合わせたものをご相談し、選択して行います。漢方薬では、当帰芍薬散、桂皮茯苓丸、加味逍遥散などが良く使われます。
ピルの服用は、卵巣から分泌される黄体ホルモンの分泌異常を抑制する治療法です。腹痛などの痛みを起こす黄体ホルモンの過剰な分泌を抑制することで症状が改善し、さらに経血量もかなり減ります。また、ホルモンバランスが整うため、月経前に心身の不調を起こす月経前症候群の症状解消にも効果が期待できます。服用中は排卵が止まるため、100%に限りなく近い避妊効果が期待できます。
LEP(レップ製剤)の服用
現在、月経困難症の治療ではLEP製剤(超低用量ピル)が第1選択薬になっています。
- ルナベル
- ルナベルULD
- ヤーズ配合錠
月経前症候群(PMS)
生理がはじまる前の時期に、お腹の張り、イライラ、頭痛、抑うつなどの心身の不調という症状が現れる場合、月経前症候群(PMS)の可能性があります。生理の10日前から3日前までにこうした症状が現れて、月経が開始すると症状がなくなります。月経のある女性の3~5%に月経前症候群があると報告されています。月経困難症もあるケースも多くなっています。
主な症状
生理の10日前から3日前までに下記のような症状が現れます。
- お腹の張り
- 乳房痛
- 頭痛
- 手足や顔のむくみ
- イライラ
- 抑うつ
- 不安感など
月経前症候群(PMS)の原因
ホルモンバランスの乱れやストレスの関与が指摘されていますが、はっきりとした原因はわかっていません。
月経前症候群(PMS)の治療
カウンセリングや認知行動療法、食生活や運動など生活習慣の改善、そして薬物療法など、幅広い治療法から患者様とご相談して適したものを行います。
薬物療法
SSRls(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)、ホルモン療法、対症療法があります。漢方やハーブを使った治療や、ビタミンB6などによるビタミン療法などを行うこともあります。
ホルモン療法では、経口避妊薬、EP合剤(ヤーズ配合錠)、プロゲストーゲン、ダナゾール、GnRHアゴニスト、抗プロラクチン薬などがあります。現在は超低用量ピルが月経前症候群(PMS)治療の第1選択薬になっており、当院でも超低用量ピルを用いた治療を行っています。
LEP製剤(超低用量ピル)
- ルナベル
- ルナベルULD
- ヤーズ配合錠
- ヤーズフレックス配合錠
対症療法
お悩みの症状を改善するものです。NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)、胃腸薬、向精神薬、抗うつ薬、抗不安薬、スルピリド、睡眠導入剤(スピロノラクトン)、トリプタン系薬剤(片頭痛治療薬)、などがあります。