女性特有のメンタルヘルス
女性は排卵などによってホルモンのバランスが周期的に大きく変動します。こうしたホルモンバランスの変動にストレスが加わることで自律神経が大きく乱され、心身の不調につながることや、疾患を引き起こすことも珍しくありません。生理前にイライラがつのる・気分が落ち込む、産後うつ、更年期の不定愁訴などは、ホルモンバランスの変化が大きく関わっています。
女性ホルモンであるエストラゲンとプロゲステロンの分泌は、脳下垂体や視床下部にコントロールされているため、脳がストレスの影響を受けるとバランスを崩してしまい、それが心身の不調につながります。女性の場合、ホルモンバランスを整えることで、心身の不調が大きく改善するケースはかなり多くなっています。当院では、婦人科医ならではの視点で、女性特有のお悩みに寄り添ったメンタルケアを行っています。お身体のちょっとした不調が続く場合や、お気持ちの揺れや変化といったお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
当院での診療内容
女性は排卵から生理という1ヶ月程度のサイクルで女性ホルモンが急激に変化しますし、思春期や妊娠・出産・授乳、そして更年期と閉経で女性ホルモンの分泌が揺らぎながら大きく変動します。女性ホルモンの分泌量やバランスが大きく変化すると、心身にさまざまな不調を起こしやすくなります。また、思春期は進路や恋愛で、妊娠・出産・授乳期は忙しさや社会的役割の変化で、更年期や閉経期は仕事や家庭での責任ある立場やリタイア、介護などの問題が重なってストレスが多い時期でもありますから、ホルモンバランスの大きな変化によってさらに大きなストレスを抱えることになります。
当院では、生理に関するお悩み、妊娠・出産・授乳にともなう不安や心配、うつ症状、更年期や閉経の際に起こる不定愁訴などについて、医師やスタッフが親身に対応しています。
ホルモンバランスを整える治療をはじめとした、つらい症状を改善するための薬物療法を行うとともに、少しでも快適に過ごしていただくための生活習慣改善などについても、患者様とご相談しながら無理なく続けられるようバックアップしています。
月経前症候群(PMS)
更年期障害
主な症状には、ほてり・のぼせ・異常な発汗といったホットフラッシュ、手足の冷え、肩こり、イライラ、うつ症状、不眠、頭痛などがあり、他にも幅広い症状を起こすことがあります。症状の内容や強さは個人差が大きいのですが、多幅広い症状がある場合でも婦人科を受診して適切な治療を受けることで症状の緩和が期待できます。つらい症状がありましたら、お気軽にご相談ください。